PROLOGUE・後編




蓮子 「さぁ。ついたわよ、美鈴……って、あれ?」

美鈴 「…………(へんじがない ただの しかばねの ようだ)」

メリー「あんたが、襟を引っ張って歩き続けたから……」

蓮子 「……ま、すぐに生き返るでしょ。」

メリー「その根拠はどこから……」

チルノ「おそいぞー!!」

レティ「あらあら……」

美鈴 「って、チルノさんに…レティさん?」

メリー「ホントに速かったわね、復活……」

蓮子 「でしょ?」

美鈴 「なんでこんな所に……と言うより、ここはどこですか!?」

蓮子 「見ればわかるでしょ。サッカー場よ?」

チルノ「あたい達で今からサッカーをするのさ!」

美鈴 「……な?」

レティ「そのために私達もここにいるのよ」

美鈴 「……ななっ?」

チルノ「で、そのチームのキャプテンはモチロン……」

蓮子 「紅美鈴、あなたよ。」


「なにィィィィィィィ!!!!!」


メリー「……なんでチルノまで驚いているのかしら?」

レティ「自分がキャプテンだと思ってたみたいね。うふふ。」

メリー「…………レティ、キャラ違わない?」

レティ「あらあら。うふふ。」

メリー「…………アリシ

蓮子 「さぁ早速、私達のチーム名を発表するわ!」

美鈴 「ち、ちょっと待ってください!わ、私がキャプテンですか!?」

チルノ「なんで、あたいじゃないのさ!!」

蓮子 「……二人ともよく聞いて。私があなた達を選んだのには、深い理由があるの……」

美鈴 「深い……」

チルノ「りゆう……?」

蓮子 「このサッカー界に必要なモノ……いえ、この世界に必要なモノ。それを、あなた達は持っている……それは……」

美鈴 「それは……?」

チルノ(ゴクリ……)





蓮子 「ギャグよ!」





「…………。」






《ザ・ワールド発動中。しばらくお待ちください。》













「なにィィィィィィィィ!!!!!」

メリー「ずいぶんとタメたわね……」

美鈴 「ど、どういうことですかっ!?メリーさん!!」

メリー「あー蓮子がね。今、お笑いにハマってるのよ。」

美鈴 「理由浅っ!!」

チルノ「あたいはギャグなんかじゃないぞ!」

蓮子 「あなたとレティの合体シュートはギャグシュートに認定されているわ。」

チルノ「なんだとー!!」

レティ「あらあら」

蓮子 「というわけで以後のチームメンバーも、ギャグセンスがあるかないかだけを見て加えていくから。」

美鈴 「本気ですかっ!?」

蓮子 「ついでに言うと、面白くないからドリブルやワンツー、トラップしてからのシュートは禁止ね。」

美鈴 「それってつまり……」

蓮子 「タックルやカットで奪った直後、もしくはパスやこぼれ球を受け取った直後のみシュート可能ね。」

メリー「……つまり…必殺空中シュートがない美鈴はPA内で必殺シュートを使えないのかしら……」

美鈴 「そんな無茶な!!」

蓮子 「今のところ、PA内でもPA外でも必殺シュートができるのはチルノだけよ。」

チルノ「つまり……あたいがさいきょうってことね!」

蓮子 「……そうなるわね。」

チルノ「さすがあたいね!あたいさいきょ〜!」

レティ「うふふ。」

蓮子 「詳しいチームルールは私のメモに書いておいたわ。さぁ、頑張るのよキャプテン!」

美鈴 「え、そんなルールで勝てって…え!?」



蓮子 「チーム名は『ギャグは世界をすくうin中国』で良いわね。」

美鈴 「私は紅美鈴ですって…じゃなくって、何ですかその変な名前!というか略称が感動のラ

蓮子 「さぁ、『ギャグは世界をすくうin中国』の出陣よ!!」

チルノ「おー!!」

レティ「あらあら、うふふ。」

美鈴 「…………。」

メリー「……まぁ、その。……がんばってね。」

美鈴 「…!?」





美鈴「誰か助けてくださぁ〜い!!」






《悲痛な叫びは流され、第1話へ続く。》








次回「中国走破録」

第1話
〜壮大な人形劇〜




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